こんにちは。和田塗装店の和田です。
今回は、手抜き工事についてと、業者選びのコツをお話したいと思います。
私自身、独立する前から数えると何百件もの塗装工事の携わってきていますが、
その半数以上が手抜き工事が行われており、同業者として、とても悲しくなります。
お客様は何も悪くないのに、前回手抜き工事を行った業者のせいで、
今回の塗装工事の修繕費が倍になるということもありました。
その様な、お客様を減らしたいという思いから、このブログを書いております。
塗装工事をお考えの方には、是非、最後まで読んで頂きたい内容です。
手抜き工事の実態
1.塗り回数を減らす
通常、屋根・外壁塗装工事は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りです。劣化具合で下塗りを2回行い4回塗りの場合もありますが、
3回塗りを2回塗りで施工する手抜き工事はかなり多いです。
具体的に、錆止めやシーラーなどの下塗りをしない、中塗り作業を省き、下塗り・上塗り2回塗りにすることです。
お客様はもちろん塗装職人ですら、塗った直後は、塗り回数までは見分けられないので、
「3回塗りました」と業者に言われれば、お客様は納得せざるを得ないです。
数年後、塗膜の膨れや剝がれが出てきて際に、初めて手抜き工事が発覚することが多いです。
業者は、塗り回数を減らすことで、人件費+塗料費を削減することができ、利益をあげられますので、
塗り回数を減らすといった手抜き工事をします。
2.下地処理を省く
ケレンやクラック補修など行わず、そのまま塗る作業に入ります。
酷い業者だと、高圧洗浄すら行わない業者もあります。
大きなクラック部位を補修をせずに、そのまま塗装を行うと、
早ければ1-2年で外壁に膨れが出てきて、
クラック部位から雨水が入りこみ、雨漏りの原因になります。
いくら塗装工事の代金が安く抑えられたとしても、後々雨漏りが発生し、
修繕費も高額になってしまう場合もあります。
本当にお客様のお家のことを考えてる業者さんは、下地処理を省くようなことは絶対しません。
ケレンについては下記↓の記事をお読みください。
下地処理 ケレンの重要性について | 和田塗装店 (wadatosouten.net)
3.塗料を安価なものに変更
指定の材料ではなく、業者が勝手に塗料の仕様を変更して施工します。
例えば、お客様が、フッ素塗料を指定して契約しているのも関わらず、
グレードを下げてシリコン塗料で施工するということです。
材料費が抑えられるので、業者は利益があがります。
優良業者の選び方
1.相見積もりをとる
お見積・現場調査は無料の業者が多いので、最低でも3社は見積書を依頼した方が良いです。
お客様自身がネットで「地域名 塗装店」「地域名 外壁塗装」などと検索して、お見積をご依頼することをおすすめします。
大手ハウスメーカーや工務店、地元の塗装店、私の様な小さな個人経営の塗装店など、
同じ塗装店でも、会社により、金額はもちろん、対応や塗装の知識、工事の質が違いますので、
相見積もりをとり、業者に直接会い、見極めてもらいたいです。
2.見積り書を比べる
良い業者は、絶対「外壁塗装工事 1式 ¥1000000」と1式にまとめて金額を出すことはありません。
そのような業者は、論外です。
良い業者は、屋根・外壁塗装工事を一括りにせず、「足場工事」「高圧洗浄」「外壁塗装工事」
「屋根塗装工事」「破風板塗装」「雨樋塗装」「竪樋塗装」「擁壁塗装」など、
部位ごとに分けて、「㎡数」「m数」で見積書に記載します。
更に、使用塗料・メーカ・塗り回数・工法など記載されていると、より安心です。
塗装工事は、高い金額の業者が高品質な工事を施工しているとは、限りません。
見積り書には、記載はありませんが、金額の内訳には、中間マージン等が含まれていることがあります。
それぞれの業者の見積りを見比べると、適切な価格や施工品質の判断材料となります。
3.大幅の値引き注意
「今日、契約して頂ければ○○万円値引きします。」
「モニター価格で施工させて頂くので、○○万円まで値引きします。」
「赤字覚悟で施工させて頂くので、○○万円値引きします。」
など、当初の御見積金額からの大幅な値引き(数十万単位)をする会社は、絶対避けて下さい。
赤字覚悟で工事をする会社などいません。
モニター価格といっても、工事には、材料費や人件費は必ずかかります。
大幅な値引きは、その必要経費を削ることになるので、
「○○万引き=手抜き工事します。」と言っているものです。
また、当初の御見積金額を高めに設定して、お得感を出すために値引きする業者もいますので、
ご注意ください。
4誰が施工するか確認する
「工事に入るのは、誰ですか?」と業者に聞いて見て下さい。
見積りにきた、業者の担当本人が、施工しますというのであれば、安心ですが、
「当店の職人です。」という答えには注意が必要です。
いくら自社施工と謳っていても、実際は、下請けの会社・職人の場合があるからです。
その場合、上記で述べた様に、中間マージンが発生しますので、
お客様は、工事とは関係ない無駄なお金を支払うことになってしまいます。
確認方法として、ホームページに写真つきで職人の名前などが載っているか、
もし、見積り来ている担当が、営業である場合は、
施工を担当する職人を連れて来てもらうなどして、
直接会って、確認した方が少なからず、信用できると思います。
5.お客様の声をチェック
塗装工事を依頼する際は、お客様の声(お客様アンケート)や口コミがある業者さんが望ましいです。
良い業者は、お客様の印象に残る工事をします。
塗装業者は、大きな会社から当店の様な小さなお店まで、大小様々ですが、
信頼して、周りの人が任せている業者が、最も安心できると思います。
6.アフターフォロー有無
まず、施工後の保証の付与があるか、確認します。
保証年数が、長ければいいとは限りません。
15年保証が付与していたとしても、15年後に保証を使うことがあるとすると、
「経年劣化」のことが多いので、゛保証対象外゛になります。
保証内容の年数ではなく、内容を確認をしてください。
施工後の保証は、業者には負担になりますし、
適正な施工をしないと、後々、痛手を負うのは、
施工を保証をしている業者なので、
手抜き工事がされる確率は、かなり下がります。
なので、保証を付与しない業者は、絶対に避けて下さい。
保証の他にも1年点検など、実施していると尚良いでしょう。
最後に…
最後までお読みいただきありがとうございます。
下地処理をしないや、塗り回数を減らすことで、数年後その結果がどうなるか、
塗装職人は分かりきっています。分かった上で、手抜き工事をするのです。
本当に、お客様のことを考え、塗装職人としての誇りを持っている職人は、
手抜き工事はしませんし、知識も豊富で、あらゆる角度からお客様のお家のことを考えてくれると思います。
業者選びのコツは、まだ他にもあると思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
塗装工事でお悩みでしたら、是非一度、和田塗装店に、
お電話(045-435-9794)または、お問い合わせフォームよりご連絡ください。